そこらへんの大学生のブログ

iOS開発やったり、海外に住んだり、大学生やったりしてます。

大学で気づいた「全体の中でちゃんとやる人はごく一部だ」ということ

大学で気づいたこの世の不変の真理

大学に入って分かったことは大学生は基本的に真面目に勉強しないということ。

僕もえらそうなことを言えないし、本気で大学の研究に打ち込んでいる人もいることは百も承知だがそれでも大学生の大多数はとにかく適当に生きてると思う。

大学に入るまで、僕は自分のことを結構なダメ人間だと思っていた。

小学校から高校まで朝、遅刻する習慣は治らなかったし、ずっとテストは一夜漬けで生きてきた。
中学まではそれで何とかなったが、高校では全く何ともならず、というか何とかしようという気すら起こらずに赤点を取りまくった挙句に受験勉強は高校三年の10月くらいから始めた。

そんな自他共に認められていた気がするダメ人間の僕だったが、大学に入って完全に逆転した。
なぜか大学の成績は軒並み良かったのだ。

最初は何が起こっているのか分からなかった。

僕のイメージでは大学は受験を勝ち抜いて選ばれし者たちが集う場所であり、自分のレベルよりかなり高い大学を無理に受験して奇跡的に合格し滑り込んだ僕は、入学したは良いものの周りについていけるか、めちゃくちゃ不安だった。

しかし、、、余裕でついていけた。というか成績的には先頭集団を走っていた。

そして、なぜこのようなことが起こっているのか冷静に分析した僕はこの世の真理に辿り着いた。

『相対評価』

うちの大学では評価方法として相対評価が用いられていた。
つまりテストの点数やレポートの出来に明確な足切りや基準値が設けられず、全体の上位何%は成績Aで下何%は成績Dという風な比率で成績がつけられた。

そして、もう1つ重要なことは大学内で行われているどの授業においても全体の数%は確実に出席しなくなる層が存在するということである。

これは相対評価において非常に大きい意味を持つ。

絶対評価では自分以外の周り何人が0点を取ったとしても、何人が来なくなったとしても自分が基準の点を取れなければ成績はDになる。

しかし、相対評価の場合はDが与えられるのが全体の何%か決まっている。
つまり極端に言えば、全く授業に出ずにテストも0点の彼らが一定数いる限り、自分はある程度のことをしていれば成績がDになることはないということだ。

とても意識の低い証明をしてしまっているが、これは相対評価において厳然たる事実だ。

そしてこれは下位だけではなく成績上位にも当てはまる。

授業には出ていたとしても、基本的に真面目にちゃんと取り組んでいる大学生は各クラスに数%しかいない。
マジョリティは出来るだけ労力を抑えて単位をかっさらおうとする層だ。

よって、彼らは出席も単位を落とさないギリギリを狙ったりレポートも提出すればひとまずOK、テストも足切りギリギリを狙うという狡猾な戦法で大学を生き延びようとする。

逆に言えば、ちゃんと出席しちゃんとレポートを作成し、ちゃんとテスト勉強すれば頑張らなくても成績Aに滑り込める。

これに気づいた時、僕は「自分は大丈夫だ、やっていける」という安心感と「僕がすごい訳ではなかったのか、、、」という虚無感を味わった。

基本的に心配性の人は大丈夫というかむしろ強い

大学には思ってるより色んな人がいる。
すごい人もいれば、ひたすら遊び倒したりぶらぶらして留年をかさねるダークサイドの住人たちもいる。

自分のことをダメ人間だと思っていた僕より遥かにレベルの高い(or 低い)ダメ人間も数多く見てきた。

振り返ると個人の偏差値では完全に最下位ランクの僕がなんだかんだ大学で良い成績を取って、やっていけたのは自分が心配性だったからなのかもしれないとたまに考える。

矢沢永吉は

「世の中で大成した人ほど、臆病だと思う。

臆病というのは本当は奥深いものだ。

だって、臆病っていうのは、ある種のレーダーじゃないか。

臆病なやつは、常に怖いから、

次にどうしなきゃいけないか、必死で探る。

探す、調べる、緻密に計算する。」

と語っていた。

これは大学に限らず、人生において言えることだと思う。

本当にやばい人は自分がやばいことに気づかない。
自分が大失敗してから、その状況に気づく。

事前に「自分このままじゃ危ないんじゃないかな。」と臆病になる心がレーダーになり、それを事前に回避しようと行動を起こせる人は強い。

ただあまりにも失敗を恐れて、「失敗しないように、、失敗しないように、、、」という風に無意識のうちに考えてしまいがちなのもいけない。

「慎重もええが、思いきったところがなきゃいかん。

慎重は下僚の美徳じゃ。大胆は大将の美徳じゃ。」

と坂本龍馬は言った。
慎重が美徳になるのは下僚まで。大将になるには大胆さも持ち合わせていなければならない。

大胆と臆病を絶妙なバランスで持ち合わせることが成功の秘訣かもしれない。
チャレンジに付随する失敗は許容しながらも、自分の怠惰や注意不足で起こり得る失敗に関しては常に心配性というレーダーを立てておくことが心構えとしてベストではないだろうか。


あ、ちなみに僕が成績が良かったのはビビりまくってた最初の頃だけで、大学に慣れて調子に乗り始めた僕は勉強しないマジョリティに合流し見事に成績を落としました👍