そこらへんの大学生のブログ

iOS開発やったり、海外に住んだり、大学生やったりしてます。

ビズリーチ創業者・南壮一郎さんの凄まじい行動力

南さんの目標に対する突破力・行動力がすごすぎる

僕が最も尊敬している起業家の1人がユーザ課金型の高度人材紹介サービス、ビズリーチを創業された南壮一郎さんです。

初めて南さんについて知ったのは就活をしていた時にたまたま見かけたビズリーチの「会社説明会兼南さんのトップライブ」でした。

当時、トッブライブで登壇する南さんの帰国子女でアメリカの大学を卒業し、モルガン・スタンレーに入社したという経歴を見て、「なんだ、ただのエリートか、、、」と思ったのを覚えています。

ただ、ビズリーチのエンジニア待遇が良かったこととオフィスもとても快適そうだったことから、一度話を聞きに行ってみるかくらいの感じでトップライブに参加しました。

結果としては、、、人生変わるくらいに感銘を受けました

僕ら就活生の前で講演をしていたのはただの高学歴エリートなんかではなく、むしろとことん泥臭く、そして何より熱く生きる痺れるほどカッコイイ起業家でした。

トップライブの説明のページに載っていた南さんの写真はいかにも元外資金融マンといった感じの高そうなスーツをピシッと着こなしていましたが、当日僕らの前に現れた南さんは白いTシャツにデニムというラフな格好で、その時から「あれ、この人想像していたようなただのエリート金融マンではないのかもしれない、、、」と感じました。

そして、はっきり覚えています、話始める前にまず南さんは座っている僕たちに向かって深々とお辞儀をし、そして言いました。

「僕たちが会社を作った時、創業メンバーのみんなといつか僕たちの会社にも入社したいって学生さんが来てくれるといいなとよく話していました。今日はこんなにもたくさんの学生さんに来て頂き、心から感謝します。改めて今日はお越し頂きありがとうございました!」

球団オーナーになりたいという夢

そこから南さんはご自身の経歴を話し始めました。

アメリカの大学を卒業し、そのままモルガン・スタンレーに入社、とにかく激務で週に110時間働き、たびたびオフィスから朝日が昇るのを眺めたとおっしゃっていました。

激務ではありましたが毎日が充実しており、やりがいとビジネスマンとしての成長を感じる日々だったそうです。

そんな日々を過ごしていたある日、2002年日韓W杯の日本初勝利に終わった試合を観戦した南さんはスタジアムにいた観客全員が日本の勝利に歓喜し見知らぬ人同士泣きながら抱き合う瞬間を体験し、「これから先、仕事でこんな感動や興奮を味わうことは出来ないんだろうか?」と考えたそうです。

そして、本当に自分が熱狂し感動できる仕事を探すために南さんは自分のやりたいこと、夢、欲望をノートに1000個書き出したそうです。

そこから自分にとっての軸、「ビジネスが好き」「人が好き」「スポーツが好き」の3つを見つけ、金融業界から一転スポーツビジネスへの転身を決意します。

そこには南さんが子供の頃から描いていた、「球団オーナーになりたい」という夢がありました。

挑戦と挫折の日々

ただもともと金融業界一筋だった南さんにスポーツビジネスの世界に入るための情報や人脈はありませんでした。

そこでかつて取引相手だった世界最大のスポーツマネジメント会社IMGの担当者の方に相談したところ、「だったらうちの会長に手紙書けば?」と返答されます。

もちろん、南さんは「そんなこと出来るわけないじゃないですか!」と返します。

しかし、その方は、「やっぱり僕だったら会長に手紙を書くよ」と更にその後にその担当者の方が一言「何でダメなの?」

その時、南さんは手紙を書くことで失うものはないことに気づきます。

そして、南さんはアドバイス通りにホームページに記載されていた名簿を見て、IMG本社の会長とボードメンバー全員に手紙を書いて送ったそうです。

しばらくして、なんとそのボードメンバーのひとりから返事が返って来て「それならIMGジャパンの社長にコンタクトしてみてほしい。」と、、、

その手紙通りに今度はその社長にコンタクトし、そのまま面談までこぎつけますが、「今はあなたに紹介できる仕事はない」と断られてしまいます。

しかし、諦めない南さんはアメリカにある球団のGM全員に手紙を送り、更にアメリカのスポーツエージェントの代表にも手紙を送りまくります。

そして、そのうち何人もの人とのインタビューを取り付け、アメリカを飛び回りながら面談を続けますが、それでもどこも雇ってはくれませんでした。

それでも諦めない南さんはスポーツと名のつく仕事なら、何でもするという決意で金融の仕事を完全に辞めます。

そして、ようやく見つかった仕事がフットサル場の管理人でした。

フットサル場にフットサルをしにくるお客さんにシューズを貸したり、スポーツドリンクを売ったりする仕事。

前職の外資金融業界で数千万円の年収をもらっていたという南さんは何とそのフットサル場の管理人の仕事を頼み込んでやらせてもらっているからと無給で続けていたそうです。

この頃について南さんが語っていた言葉で僕は震えるほど感動し、熱くなったのを覚えています、

「情けないとか恥ずかしいって感じなかったんですか?って聞かれることがあります。、、、そりゃ、情けなかったですよ!そりゃ、恥ずかしかったですよ!僕の前の仕事を知っている人たちはからかいに来たり、南さん大丈夫か?って陰で言われてたり。。。でも、やるしかないじゃないですか!それが自分の夢のためなんだから。」


このトップライブに参加したことで僕は起業家を志すことを決めました。というより、これくらい熱く生きたい、挑戦と行動の連続の日々を過ごして過去を振り返って面白い人生だったと言えるように生きたいと感じました。

トップライブの内容を見た時、何となくの印象で南さんをただのエリート金融マンと決めつけて参加していなかったら、こんな思いを抱くことはなかったでしょう。

どこに自分に影響を与えるものが転がっているか分からないからこそ、積極的に「場」に参加するべきだと感じましたし、何より本物の「人物」から受ける影響は本や映画から受けるそれの何倍、何十倍のものだと知りました。

いつか直接お会いして、お話させてもらうのを目標に自分も頑張ります、、、