そこらへんの大学生のブログ

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個人的にめちゃくちゃ効果があった英語リスニング勉強法

え、ホントに英語喋ってる?

僕が現地の大学に編入するためにアメリカで語学学校に通い始めた時、自分のリスニング能力の低さに驚いた。

それまでセンターのリスニング問題やTOEICのリスニングなどを解いたことはあった。
完璧とは言えなかったが、ある程度は理解できた。

ただアメリカに来て、ネイティブの人達が話しているのを聞いて愕然とした。
全く何を言っているのか分からなかった。。

最初に語学学校のガイダンスにも参加したが、1ミリたりとも情報は入ってこない。

「今、喋ってたのは実は英語じゃなかったのよー。騙されたでしょ?」みたいなドッキリをされているのかと疑うくらい、全く違う言語を聞いているみたいだった。
でも、周りの語学学校の生徒たちは先生の言うことに頷いたり、笑ったりしている。

僕はただ顔を引きつらせて、愛想笑いしていた。横を見ると、僕と一緒に来た日本人大学生の友達グループも全員顔が引きつっていた。

余談だが、語学学校において日本人と日本人以外の学生の間には不思議な違いがある。

基本的に日本人学生は英語が話せないし聞き取れない。しかし授業で英語テストを行うと毎回日本人学生が上位に入る。

逆に日本人以外の各国から来た学生はスペリングや文法がめちゃくちゃなくせに、ぺらっぺらに話すしネイティブが言うこともちゃんと聞き取れている。

テストでは良い点を取ってドヤ顔しているが休み時間に話しかけられるとアワアワするしかない自分がとてもダサく感じてたまらなかった。
それまでアメリカで暮らしていれば勝手に伸びるだろうとそこまで心配していなかったが、これは本格的にリスニングを鍛えないといかんと決意した。

これリスニング強化に関してはアメリカ来なくて良かったんじゃ、、、

僕が住んでいたルームシェアハウスには大きなテレビがあった。
しかし、不思議とルームメイトは誰もテレビを観なかった。

ただこのテレビはリスニング練習にとっては最高のアイテムだった。字幕を付けられたのだ。
僕はこれを使って英語のリスニングを鍛えることを決めた。

アメリカのテレビにはチャンネルが死ぬほどある。
100くらいあった気がする。ニュースからトーク番組、料理番組、映画など幅広く放送されている。

その中でも僕が目をつけたのはSit Com(シチュエーションコメディ)を放送しているチャンネルだった。

これは僕が住んでいた地域だけなのかもしれないが、なぜか毎日フルハウスが決まって2時間放送されていた。

しかも最終話までいくと、また1話に戻るというエンドレス地獄。

そんなにフルハウスの需要が高いかは謎だったが、僕にとってはフルハウスは最高の教材だった。

なぜならフルハウスの登場人物の中心は子供達だからだ。

会話の中心が子供達なので難しい単語や表現は出てこない、そしてフルハウスの番組自体の対象も家族向けなので綺麗な英語が使われている。

初歩の初歩、英語リスニングの基本を学ぶためには最高の教材だと今でも思う。

僕は毎日、フルハウスを2時間観続けた。ほんとに1日も休まずにひたすら観た。
分からない単語や表現が出てくるとそれをググってメモした。
最終話までいくと1話に戻る。おそらく少なくとも最初から最後まで4周はしたと思う。

アメリカ人とサウジアラビア人のルームメイトは何も言わなかったが、内心「いや、どんだけフルハウス好きやねん」と思っていたことだろう。

そして、それに並行して日常会話もどんどん楽になっていった。

最終的に僕はリスニングも含まれている語学学校から大学に編入するための英語テストでクラス1番の成績を取った。
自分の頭の中でダニーが"Way to go!!"と褒めてくれる声が聞こえた。

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そこから僕はフルハウスを卒業し、様々な映画やSit Comを観まくった。

初めはフルハウスと同じように同じ作品を単語や表現を調べ、メモりながら何度も観る。
後期は出来るだけ多くの表現に当たることを目的に観る回数は1回だけと決めて集中し、量重視で様々な映画を観まくった。

もちろんそれ以外に日常で英語を使っていたこともあるが、その習慣のおかげで帰国直前は数日に1度は夢の中の言語が英語になるまで進化していた。


まとめると英語のリスニングを強化したかったら、まずはフルハウスを完璧に理解できるまで観まくるのがベストだと思う。
このおかげで僕は大したレベルではないけど少なくとも海外で不便なく暮らしていけるだけのリスニング力は身についた。

最悪、聞き取れさえすれば、話す方は単語だけでもコミュニケーションは取れる。
でも聞き取れないことには何も始まらないのだ。


ただ、そんな勉強法によってリスニング力を強化できた僕は思う、、、

『これアメリカ来なくても、日本でもやろうと思えば出来たのでは──。』

多分、リスニングを伸ばしたいだけならぶっちゃけ留学する必要はないと思う。

ただスピーキングに関してはフィードバックが必要になってくるのでネイティブに囲まれる環境は最高だし、それ以上に異なる文化の中で一定期間生活することは自分の凝り固まった価値観をぶっ壊してくれるのでそこが留学で得られる1番の恩恵だと思います。

長めの自分語りで満足できました。こちらからは以上です。